集水域における水の流れと窒素酸化物の形態変化・流出過程の関係を研究しています.
化 石燃料や肥料などの使用量増大により,陸域にもたらされる窒素化合物は確実に増えています.これらは結果的に湖沼の富栄養化や地球温暖化の原因と成り得ま すが,その程度は地形・土地利用で様々です.それは栄養塩が集水域内で水と共に移動する過程で,形態変化を起こしたり,生物に吸収されたりする様式が地形 や土地利用によって変わってくるからです.
様 々な地形・土地利用における窒素酸化物動態を明らかにしていくことで,人類活動が自然環境へ与える影響について明らかにしていきます.また,これらの研究 では安定同位体比を用いて解析を行っています.安定同位体比は物質の起源や,物質がこれまでに受けた物理化学プロセスを明らかにする上で強力なツールにな ります.