滋賀県立大学環境科学部
環境生態学科
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籠谷 泰行(かごたに やすゆき)


役職 助教
研究室 B3-103
最終学歴 大阪市立大学大学院理学研究科生物学専攻単位取得退学(1995年3月)
学位 博士(理学:2002年3月)
職歴

滋賀県立大学環境科学部環境生態学科助手(1995年4月〜2006年3月)
同助教(2006年4月〜)

専門分野 森林生態学
所属学会 日本森林学会、日本生態学会、日本熱帯生態学会、日本緑化工学会
研究紹介
 森林生態系の構造と機能、環境との関係について、
 ①森林植生の構造と動態
 ②樹木の生態生理的特性
 ③森林土壌の物質動態
 ④森林における温暖化ガスの発生・吸収動態
 ⑤森林生態系の環境形成機能への人為影響
を柱として、研究を展開しています。とくに、森林植生の自然的・人為的変化にともなう、森林が大気や水環境に対してなしている働き(環境形成機能)の変化、さらに、よりよい環境を実現するための森林管理のあり方といったことに注目しています。

1)森林植生の構造と動態(1996年〜)
 滋賀県内の里山林(コナラ林)およびブナ林において、植生の長期継続調査による動態の解明を行っています。調査期間内には、植生の成長とともに、マツ枯れ、ナラ枯れ、あるいはシカの食害の影響などの攪乱が生じ、それらの影響を検出しています。

2)樹木の生態生理的特性(1998年〜)
 森林植生の環境への働きを考える場合、樹木の生態生理的な特性を理解する必要があります。樹木の物質動態における主な機能として、光合成、蒸散、土壌物質の吸収・移動・放出といったことがあり、これらが樹木個体あるいは樹種ごとでどのような特性を持っているかについて研究しています。

3)森林土壌の物質動態(1998年〜)
 森林土壌中の炭素の分布、蓄積過程、さらに微量元素の分布について研究しています。

4)森林における温暖化ガスの発生・吸収動態(1995年〜)
 二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素という温暖化ガスは森林で発生・吸収されています。これらのガス発生・吸収速度の時間的・空間的変動、さらに森林の人為的・自然的変化にともなう変動などについて研究しています。

研究業績



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