環境計画学専攻科この一年

仁連孝昭

環境計画学専攻長

 現在の学生数は環境意匠コース博士前期課程36名、博士後期課程1名、地域環境経営コース博士前期課程13名、博士後期課程3名であり、本年度の入学者は環境意匠コース博士前期課程17名、博士後期課程1名、地域環境経営コース博士前期課程6名、博士後期課程2名である。併せて、環境計画学専攻博士前期課程1回生、2回生がそれぞれ23名、26名であり、定員18名を超過している。博士後期課程1回生は3名、2回生なし、3回生1名であり、いずれも定員4名を満たしていない現状である。

 環境計画学専攻は環境意匠コースと地域環境経営コースの2コースからなっているが、両コースの研究教育内容が異なるので、入学試験はそれぞれ別個に実施され、大学院講義は一部で乗り入れがあるが、研究指導はほとんどそれぞれのコースで完結している。したがって、専攻として大学院の教育内容を振り返るより、コース毎に一年を振り返ることにする。

環境意匠コース

 環境意匠コースではコースの中の領域編成について長時間議論をしてきた。大学院が出発したときに6領域が設けられたが、領域ごとの学生数のアンバランスが目立ってきたので、これを是正するために、平成16年度から領域編成を組換えることとなった。これまでの建築設計(柴田いずみ教授、松岡拓公雄教授)、生活空間意匠(冨島義幸助教授、迫田正美講師)、ランドスケープ(奥貫隆教授、三谷徹助教授)、居住空間(伊丹清講師)、地域空間(水原渉教授、轟慎一助手)、安全防災(藤原悌三教授、福本和正教授、小林正美助手)の6領域からデザイン(柴田いずみ教授、松岡拓公雄教授、陶器浩一助教授、村上修一助教授)、歴史・理論(岡田哲史助教授、冨島義幸助教授、迫田正美講師)、計画(藤原悌三教授、奥貫隆教授、水原渉教授)、エンジニアリング(福本和正教授、伊丹清講師)の4領域に編成替えした。

地域環境経営コース

 地域経営環境コースでは、今年度にとくに大きな変化はなかった。地域環境経営コースでは修士論文提出予定者および博士論文提出予定者にコース教員全員が出席するところで研究発表をする機会を設けている。5月22日に博士課程1回生の修士論文着手発表、同2回生の中間発表、博士後期課程学生の中間発表を実施した。10月23日には博士前期課程2回生の修士論文中間発表、12月18日には博士課程1回生と博士後期課程学生の中間発表を実施した。今年度から、博士後期課程の学生にも、論文作成の中間段階でコース教員全員を前にして発表させる機会を設けることにした。これまで、博士前期課程の学生には頻繁にそのような機会をつくり、客観的に評価することのできる論文作成を支えてきたが、博士後期課程の学生が少なかったこともあり、発表の対象としなかったが、これで全学生を対象に中間発表の機会を整備した。