私のこの一年

生物資源管理学科

生物資源生産大講座

長谷川博

 今年度の研究室には院生5名、4回生2名に院進学を目指す他大学出身の研究生1名、計8名がおり、大学院重点化を先取りしたような体制になった。院生の活発な研究活動があってこそ、大学の研究が進むという点を改めて確認できた年であった。

 今年度も引き続き、イネの硝酸代謝の遺伝学、ファイトレメディエーションの基礎研究(重金属耐性・吸収の遺伝学、ヨシの硝酸吸収遺伝子、ヨシの種生態学)、カスミソウの匂いの遺伝子のテーマを続けたが、本学の特別研究費、科学研究費補助金に支えられて、研究を大きく展開することができた。ことに分子生物学レベルでの研究を進展させることができ、上記テーマに関して、さまざまな現象が「なぜ」生じるかについて、いくつかの重要な結果を得ることができた。来年度は博士後期課程への進学者が予定されており、研究をさらに発展させられるものと期待している。

 一方、一般への普及活動(本学公開講座、高校生のためのバイオセミナー、滋賀バイオ技術フォーラムなど)への参加も多かった。研究室の成果を社会に還元する活動にも今後も積極的に取り組んでいきたい。