編集後記

年報第10 号をお届けします。年報では滋賀県立大学が創設された2 年目から、環境科学部および環境科学研究科の教育研究に関する取り組みとその内容を紹介し続けてきました。本号でちょうど第10 号になります。この号では大学の地域連携というテーマの特集にしました。現在、大学の教育研究活動を通じて地域と共同して取り組んでいる事例をとりあげました。来年度から県立大学は独立行政法人として組織再編成をすることになっていますが、独立という言葉にあるように、独立は社会との緊密なネットワークのうえに成り立つと考えられます。その意味で、独立行政法人として再出発するこの機に、地域連携というテーマで環境科学部・環境科学研究科の1 年を振り返ること有意義であると考えます。

さて、環境科学部・研究科の教員構成も新しくなっています。本号では2005 年度に着任された5 人の新しい教員の研究活動を「私の環境学」で紹介しています。5 人とも、地域環境を意識してそれぞれの専門分野から環境学へ貢献しようというかたがたです。環境科学部・研究科に新しい息吹を持ち込み、大学と地域との交流をさらに深めるうえで力になることを確信しています。

本年報が地域と大学の交流に役立ち、大学の教育研究が地域に支えられて発展することを願っています。